局部に頑固な神経症状を残すもの:12級13号(60代男性・長崎県)

MRIの画像読影の結果を根拠に頸椎の神経根圧迫所見並びに加齢変性のある
頸椎ヘルニア上に外傷性所見を示す高輝度変化のあることを立証し、12級が
認定された事例

⑴ 事故の概要と障害内容
  普通乗用自動車を運転中に後方より追突され、頸椎捻挫の傷害を負い、
 後頸部から左肩・左上腕・左手指先の強い痺れが残存した。

⑵ 立証上の問題点と着眼点
  当職によるMRI画像の読影により、頸椎の5/6にヘルニアによる
 左側神経根の圧迫所見を認めた。
  さらに、左側の椎体膨隆部に白色の線状陰影も認めた。
  なお、クライアント様の年齢は62歳であり、変性所見があるのは、
 ごく当たり前の話。
  クライアント様の自覚症状と画像所見に整合性は認められる。
  そして、椎体膨隆部に白色の線状陰影は、水分を含んだ状態であることを
 示し、加齢そのものではなく、外傷性所見と判断できる。
  ともすれば、画像鑑定に出して、鑑定書を付けての申請を行いところだが、
 弁護士費用特約に加入されていないため、自費となってしまう。
  こういったケースで、いかに立証すべきか・・思案、思案。

⑶ 立証作業
  クライアント様に同行し、医師面談を行い、画像を医師に診て頂きながら、
 白色陰影の部位を指摘したのだが、医師は首を縦に振らない。
  では、「白色陰影を認める」のみのコメントを後遺障害診断書に伏して
 頂いた。
  そのうえで、当職が、画像読影を行った結果について、白色陰影の部位に
 関し、「髄内輝度変化があり、外傷性所見の疑いあり」とする旨を記載した
 画像読影報告書を作成した。
  なお、上肢の深部腱反射において、上腕二頭筋・上腕三頭筋・腕橈骨筋に
 関して、いずれも「減弱」反応を呈しており、主訴と他覚所見、神経学的
 所見のいずれにも整合性が見られた。

⑷ 認定結果と感想
  結果は、読み通りの12級13号を認定。
  ところが、認定理由は意外なものでした。
  認定結果通知書には、このように書かれていました。

 〈理由〉
  外傷性頸部症候群由来の後頸部痛、両肩甲骨周囲筋の疼痛・こわばり、
 左3・4・5指の痺れ等の症状については、提出の画像上、髄内輝度変化の
 所見は明らかでないものの、経年性の変性による脊髄の圧迫所見が
 認められること、
  また、神経学的にも腱反射の低下や左上肢の知覚障害が認められており、
 他覚的に神経系統の障害が証明されるものと捉え、「局部に頑固な神経症状を
 残すもの」として、別表第二第12級13号に該当するものと判断します。
                                  以上

  この回答で意外だったのは、「髄内輝度変化の所見」を明らかでないと
 ぼかしつつ、さらに、一般的には否定されるべき「経年性の変性」による
 圧迫所見を認めたことです。
  つまり、当職が読影した外傷性による輝度変化の存在を認めたに等しい
 認定結果であったのです。
  読影技術を勉強して本当に良かったです。

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