頸椎捻挫:14級9号(60代女性・福岡県)

大手弁護士事務所による申請にて非該当となった頸椎捻挫による神経症状を
異議申立手続きにより、14級を認定。

⑴ 事故の概要と障害内容
  普通乗用車を運転して信号停車中に後続車より追突され、頸椎捻挫・
 右肩挫傷の傷害を負い、事故から約2年6ヶ月経過後もなお、頸部痛・
 右手の痺れ・右肩関節痛が残存した。
  被害者は、大手弁護士事務所に後遺障害認定の手続きを依頼したものの、
 結果は「非該当」となった。

⑵ 立証上の問題点と着眼点
  某弁護士事務所において行った初回申請時の後遺障害診断書を確認すると、
 MRI検査の結果をはじめ、神経症状を裏づける神経学的検査も実施されて
 おらず、非該当は当然と判断した。
  幸い、症状固定後に転院したペインクリニックの医師は、過去、何度も
 医師面談を行って面識があったことで、認定要件を満たす神経学的検査の
 実施をオーダーすることとした。

⑶ 立証作業
  治療期間が長期に及び、且つ、異議申立事案であるため、通常、取寄せる
 診断書やレセプトに加え、「リハビリテーション総合実施計画書」を取寄せ、
 「症状に一貫性があること」並びに「治療状況の推移」を立証した。
  頸椎MRIの画像を当職にて読影の結果、左C6神経根の圧迫は認められる
 ものの、受傷から約1年半後に撮影された画像であるためか、加齢変性の
 所見は確認できても、外傷性所見を示す高輝度変化は認められなかった。
  そこで、クライアント様に同行して医師面談を行い、上肢腱反射テスト・
 ジャクソンテスト・スパーリングテスト・筋萎縮・知覚検査を実施して頂いた
 結果、C6神経症状を裏づける腕橈骨筋腱反射の減弱をみることができ、
 他の検査も陽性であったため、各検査結果を当事務所様式の神経学的検査
 報告書により、意見書として作成して頂き、その結果を踏まえて、立証資料を
 添えて、異議申立手続を行いました。

⑷ 認定結果と感想
  結果は、当初、非該当であったものが、頸椎の神経症状として14級の
 認定となりました。
  いつも感じることですが、医師との信頼関係は重要です。
  無理なお願いをせず、十分な検討を行ったうえで、医師面談に臨むことが
 とても重要です。
  「主張」ではなく「立証」。
  これが私のポリシーです。

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