頸椎捻挫:14級9号(40代女性・栃木県) 同乗者も14級認定

⑴ 事故の概要と障害内容
被害者が普通乗用自動車を運転し、交差点での出会い頭により普通乗用自動車と衝突し、頸椎捻挫を負ったもの。

⑵ 認定上の問題点と着眼点
診断書・診療報酬明細書・MRI画像からの有意な所見は見当たらず。但し、主治医が処方した薬が徐々に強い薬となっていることに着目した。

⑶ 立証作業
他覚所見こそないものの、痛みと痺れの症状に変化がないことから、任意一括社からの治療費支払打切り後も通院を継続していただき、受傷後1年4ヶ月後に症状固定とし、投薬・注射・リハビリの内容を詳細に一表化した。任意一括社による治療費支払打切り後の診療報酬明細書を全国健保協会から取り寄せるには時間と労力もかかるが、治療期間中の全てについて取り寄せした。また、薬の変遷理由について医師に医療照会をかけて、その理由と症状の一貫性を立証し、他の書面ととともに提出。結果は、14級9号と認定。

⑷ 結論と感想
認定結果通知書には、次のように記載されていました。

「頸椎捻挫後の頸部痛の症状については、提出の画像上、本件事故による骨折等の器質的損傷は認められず、後遺障害診断書上、「知覚:異常なし」、「四肢病的  反射:陰性」、「筋委縮なし」とされ、他覚的に神経系統の障害が証明されるものと捉えることは困難です。しかしながら、その他症状推移や治療状況も勘案すれば、将来においても回復が困難と見込まれる障害と捉えられることから、「局部に神経症状を残すもの」として、別表第二第14級9号に該当するものと判断します。

つまり、他覚的所見や神経学的所見がマイナスでも、クライアント様が治療に取り込む姿を見極め、細かい書面で認定となった価値あるケースと言えます。
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