正面視で複視を残すもの:10級2号(30代男性・福岡県)

⑴ 事故の概要と障害内容
被害者は、普通トラックを運転し、左方から進行してきた加害車両と交差点で出会い頭に衝突し、その衝撃で右側頭部を運転席側窓ガラスに衝突。受傷直後より、物が二重に見え、実際の地点より位置がずれる複視の症状が発症。

⑵ 認定上の問題点と着眼点
当事務所に相談されるまでに、テレビCMでも有名な弁護士事務所や、複数の行政書士事務所に相談されたそうですが、どれも、「認定は難しいでしょうね」と回答され、全て断られたそうでした。その理由は・・・クライアント様と直接、お会いして、症状を確かめていなかったことにあります。

複視を立証するには、

〇 本人が複視と自覚していること
〇 眼筋の麻痺等複視を残す明らかな原因が認められること
〇 ヘススクリーンテストにより、水平方向又は垂直方向の目盛で5度以上離れた位置にあることが確認。

初回相談に訪れた際、簡易的なテストを行った結果、両眼とも5度以上のズレがある疑いが確認できました。診断書からも外眼筋麻痺が確認できました。あとは、眼科医による経時的なテストが行われ、ヘスチャートの入手ができれば、完璧です。

⑶ 立証作業付添同行した際、眼科の先生がとても好意的で、その時点で、両眼に5度以上のズレがあることを詳しく説明してくださいました。また、症状固定までの間、経時的にヘススクリーンテストを実施して下さることもお約束いただき、立証は完ぺきでした。当然ながら、結果は10級2号と認定されました。

⑷ 結論と感想
私の持論は、全国に数多くある専門家の中で、「何故、私の事務所に相談して来られたのか」ということ重みを考え、クライアントが置かれている境遇を伴に考えることにあります。このクライアント様は、転職を余儀なくされていることから、その後の賠償金問題に関して、提携弁護士に引き継ぎました。
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