事故受傷前における加齢変性の進行した頸部及び腰部の痛みや痺れなどの神経症状を訴えるクライアントに関して、受傷から3ヶ月後よりサポートを開始し、14級を獲得した事例(40代男性・福岡県)


事故受傷前における加齢変性の進行した頸部及び腰部の痛みや痺れなどの神経症状を訴えるクライアントに関して、受傷から3ヶ月後よりサポートを開始し、14級を獲得した事例(40代男性・福岡県)

⑴ 事故の概要と障害内容
  被害者が都市高速道路において普通乗用自動車を運転して、渋滞により停止中の
 ところ、後続の普通乗用自動車から追突されたことにより、頸部痛や肩のこわばり、
 手の痺れ、及び腰部痛や下肢の痺れが残存した。 

⑵ 立証上の問題点と着眼点
  クライアント様が当事務所へ相談に訪れたのは、事故から約3ヶ月後のことでした。
  症状を聞き取りしたところ、安静時の頸部痛に加え、右第3~5指の痺れや腰部痛、
 右下肢の痺れを訴えておられました。
  なお、相談受理時においては、整形外科の治療と整骨院での施術を併用されていた
 ものの、整骨院での施術を重視されており、各部のMRI検査も行っていない状況
 でした。
  そこで、直ちにMRI検査を医師にオーダーのうえ、取得した画像を当職にて
 読影した結果、頸椎に関しては、C4/5レベルからC6/7レベルまでの椎間板の膨隆
 が認められました。
  交通事故などによる外傷では、一度に3カ所のヘルニアが生じることは、
 ほとんどのケースであり得ません。
  なお、各椎間板は、水分量も減少した所見を呈しており、上記所見と併せ、
 加齢による変性所見であると判断いたしました。
  また、各部の横断像では、C4/5レベルにおいて、椎間板が右優位に膨隆し、
 右側神経根が圧迫されていると判断しました。
  C5/6レベルにおいては、椎間板が左右に膨隆し、いずれの神経根も圧迫が
 疑われました。
  そこで、打鍵器を用いて、上肢の腱反射テストを行うと、上腕二頭筋は
 左右ともに消失、上腕三頭筋・腕橈骨筋は、左右ともに軽度低下の反応が出ました。
  一方、腰部のMRI画像でも、L3/4、L4/5、L5/S1に加齢による
 顕著な変性所見が見られました。
  クライアント様によると、事故前の痛みはほとんど感じておられなかったとのこと
 でしたから、事故前より生じていたヘルニアに外傷性ショックが、加わったことに
 より、痛みのスイッチが入ったものと判断いたしました。
  私なりに、「加齢変性があったとしても認定は可能」との理論から、整形外科による
 継続治療を重視する旨のアドバイスを行い、症状固定までの通院期間を10ヵ月間
 と設定しました。
  その間は、治療に専念して頂き、トラムセット錠の継続服用や頸部や腰部への
 トリガーポイント注射や硬膜外ブロック注射による治療を行いました。
  このような治療を継続的に行っていれば、認定における「症状の一貫性・治療状況・
 症状推移」に関する立証が保てるのです。

⑶ 立証作業
  さて、次の段階で、後遺障害診断書の作成を医師にお願いするのですが、主治医が
 頑として医師面談に応じないというアクシデントが生じました。
  こうなると、クライアント様の主訴を立証するために必要な神経学的検査を医師が
 行ってくれるかが、不明確です。
  私が、クライアント様に同行して、必要な検査をオーダーし、検査にも立ち会うのが
 ベストな状態なのですが、今回は無理のようでした。
  そこで、その頑固なお医者様宛に、「後遺障害診断書作成のお願い」と題する書面を
 作成し、あらかじめ読影しておいたMRI画像の結果や必要となる神経学的検査等
 の実施をお願いいたしました。
  また、医師の検査漏れを解消するため、「検査所見報告書」と題する検査結果に
 ついて、書き込み式の書面を準備しておき、これらの書面をクライアント様より、
 医師に渡して頂きました。
  すると、これまで、頑固だったお医者様も、私が作成した書面を読みながら、
 「うんうん」と頷き、しっかりと検査を行って頂けたそうです。
  これらの書面に加え、診療報酬明細書や薬剤報酬明細書を取り寄せ、投薬状況も
 一表化したうえ、「治療状況の推移に関する報告書」を作成し、申請を行いました。

⑷ 認定結果と感想
  認定結果通知書には、「提出の画像上、経年性の変性所見は認められますが、本件
 事故による明らかな外傷性所見は認め難く・・」と否定されつつも、
 「症状の一貫性が認められ、その他治療状況、症状推移なども勘案すれば・・・」
 と認め、
 「局部に神経症状を残すものとして、・・14級9号に該当するものと判断します。」 
 と頸部、腰部ともに14級が認められたのです。
  今回は、事前に画像を読影したうえでの、早い段階からの継続したアドバイスと医師
 に対する的確なアプローチが功を奏し、加齢変性が進行した所見ではあったものの、
 認定となったケースです。
  また、クライアント様が治療に専念していただいたことも大きな要因となった
 と考えます。
  たいへん、お疲れ様でした。
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